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2011年03月28日

もし生命に例えるなら

古い文化財を抱えていると、何かとやる事は尽きないもの。
一人では身がもたないのは事実。しかし、それを誰かに依頼する事も資金があればという前提があってこそ。


なので、無理のない範囲で依頼をして残りは自分でやる事が一番良い方法です。



こんな当たり前の話ながら、理解はあまり得られない。
要するに何で自分でやらなきゃいけないのかと、立場を近くする辺りから反発に近い意見が出て来る。

我が身は公家でも、ましてや宮家でもないのだから自分でやるのは至極当たり前の話なんだけど。




まず、文化そして文化財という物の理解は中々にされにくい。
文化財とは、文化の副産物である事は周知の通り。

では文化とはなんだろうか。
それは決して一人の権力者が作る、豪奢な遺物ではない。

人と人が交わり生まれた、いわば化合物みたいなものだ。
それが時に純粋な輝き放つ結晶となる。もちろん不純物だらけの微妙なものが、その傍らで大量に生まれては消えて行く。



そうして生まれた文化は、一個の生命に比してみれば骨子みたいなものだ。
文化財はそれを包む肉質。それが先ずはワンセット。



でも、それだけでは生きていない。ミイラみたいなものだ。


そこに血を巡らせる。この場合の血とは人の営み。もちろん経済活動も含んでいる。よく誤解があるのはこの部分。
神か仙人でもあるまいし、糧なくして人は生きられないので頑張って働くわけですよ。


そんなこんなで、今日も頑張ります。改修資金も必要だし。

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Posted by ハシモトシンジ at 11:55│Comments(0)【勤務日誌】
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