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Posted by 京つう運営事務局 at

2013年10月26日

白沙村荘紅葉通信2013告知




2013年11月1日から、毎年恒例になっている白沙村荘の紅葉を紹介する「白沙村荘紅葉通信2013」を開始したいと思います。
庭園の敷地は10,000㎡ありますので、色づきの具合が東寄り・西寄りなどでも変わってきますがその時の見頃の物を撮影してアップして行きたいと考えています。

今日あたりから夕暮れの寒さが際立つようになり始めて、言ってる間に紅葉開始なのではないかと思います。


とりあえず今までの紅葉通信での見頃の時期をピックアップしました。参考までにどうぞ。

2009年11月27日
2010年11月22日
2011年11月28日
2012年11月21日

毎年1週間づつズレながら紅葉の盛りを迎えているみたいですね。



一応11月いっぱいまでの更新を予定しています。
お付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。

  


Posted by ハシモトシンジ at 19:17Comments(0)【白沙村荘】【勤務日誌】【庭園・紅葉通信】

2013年10月25日

瑞米山 月心寺、大津大谷 走井について



少し前に大津の月心寺を任せていた村瀬明道尼が再度の交通事故に逢い、そのまま大津には帰らず関東で没することとなりました。
明道尼は39歳の頃にも交通事故に遭っていて、その折に右半身が不自由となったので橋本家先代の歸一が生涯面倒を見るという約束をして住職となりました。

不自由な身体をおして作る精進料理や、力強く書かれた書などが人々の人気を集め「ほんまもんの庵主さん」としてよく知られていました。
ここしばらくの間、懇意にされていた方々から「庵主さんはどうされているか」との問い合わせが色々とあったのでここにも書いておこうかと思う次第です。
2013年7月に村瀬明道尼は千葉県で逝去されました。日付が曖昧なのは、亡くなった事の知らせがあったのが9月に入ってからであったからという事で正確な情報が入ってきていないからです。四十九日から逆算すると7月19日だと思うのですが。

そういう事もあるので、ちょっとだけ月心寺の事について書いておこうかと思います。

まずは月心寺開山、村上獨譚和尚。
 


この人物が橋本関雪と出会った事から月心寺の歴史は始まります。
元は嵯峨天龍寺の慈済院という塔頭に居た方で、その方面では非常に良く知られた僧であったということです。

※参考までに花園の思い出:山田無文老師第10回歴史に学ぶ人間経営学などにその名前が出ています。

和尚は第二次世界大戦において、従軍し戦没者のお弔いをするために大陸に渡っていました。
そこで捕虜として捕らえられ、しばらくは過酷な環境で過ごされたということです。
捕まった際に弟子を命がけで逃し、自分を囮にしたということですがその弟子が帰国し「あれではもう助かりますまい・・」と伝えたことから、天龍寺ではすっかり亡き者になったと思われ弔われていたようです。


それがある日ひょっこりと帰って来られました。
皆さん幽霊でも見るかのような気持ちであったことでしょう。嬉しいやら驚くやら。
ところが慈済院には既に稲葉心田和尚が代わりに入られていたので、獨譚老師は戻る場所をしばらく思案します。
そして橋本関雪がその頃には既に亡くなっている事を知ります。

出立の直前、生前の関雪に妻の墓所を寺院にするから面倒を見るようにと言われていた事を思い出し「断るつもりであったが、亡くなった方との約束を反故には出来ない」と月心寺に入られる事になったそうです。天龍寺は歴史のある本山。月心寺は元の歴史は古くとも、寺院としては個人所有の単立寺院ですから格が違いすぎるので無理もない事ですが、奇縁が両者を結びつけたのでしょう。


そういう経緯で住職となった村上獨譚和尚の元に、一人の尼僧がやって来ます。
それが村瀬明道尼です。



八幡の水月寺や大徳寺にも一時は典座として入っていた明道尼は、料理が得意で当時街道沿いの宿坊的に機能していた月心寺を訪れる来客に椀や焚き物を振舞っていたそうです。その中に白洲正子さんも居て、そこから後に「ほんまもんの精進料理を作る尼さん」として知られる彼女の名声が広がっていきました。湯木貞一さんのエピソードが広く語られますが、本来はこの白洲正子さんが始まりのはずなのですよね。エピソード自体も煮しめの人参を褒めた話から、知らない間に胡麻豆腐を褒めた話に変わっています。よっぽど胡麻豆腐に執着している人がいるのでしょう。

そうこうしている内に先に話した通り明道尼が事故に遭い、そして獨譚老師が亡くなりという事が起こり月心寺の二世として一昨年まで務めを続けてくれていました。



生前の明道尼と父に間に、私が将来僧籍を取って月心寺の住職となるという事が約束として交わされていました。
その為に小さな頃から何度か比叡山や永源寺に訪れて、作務や僧堂での事を色々覚えていました。
しかしどの僧堂で籍を取ろうかという段になって、実家の方から呼び戻されてしまいついに僧籍を取り損ねたまま現在に至ります。

かと言って約束は反故には出来ないので、僧籍を持った方の後見を受けながら、月心寺の三世として関雪夫妻と一族のお弔いをしつつ、今後の月心寺を文化財として遺していくための事業を準備しています。確かに寺院とはなりましたが、ここもまた橋本関雪の遺した文化遺産の一つですから、在るべき形でより良い状態に戻しつつ今後も保存維持を行いたいと考えています。東海道の水場として、歌仙を祀る場所として、大津絵の関係施設として今後も変わらず残したいと考えています。



以前の月心寺を知る方も、今から知る方も皆様の今後ますますのご協力やご理解を頂きたいと思います。
なにとぞよろしくお願い申し上げます。  


Posted by ハシモトシンジ at 16:40Comments(0)【橋本関雪】【勤務日誌】

2013年10月23日

生誕130年 橋本関雪展が終わって



兵庫県立美術館で10月20日まで開催されていた橋本関雪展も終了して、台風の影響で降り続く雨のせいもあり少し物悲しい気分です。

前回の橋本関雪展は4年ほど前に姫路市立美術館・富山県立水墨美術館・島根県立美術館・そして大丸京都ミュージアムと巡回をして、各地へは中々行けなかった白沙村荘の関係者にとっては京都での展覧会しか観ることが出来ませんでした。そしてまた巡回展だけに代表作がややバラけてしまい残念な部分もあった事は否めません。

実は以前から今度回顧展が行われるのなら、兵庫スタートで次は東京。そしてその次は京都でやりたい。スタートは出来れば2013年頃が良いなとずっと考えていたので、今回の大規模な回顧展は非常に有難いタイミングで行われたことになります。出来れば次は没後70年の2015年・・と思うのですが、そうそう上手くは行かないと思うので時期は諦めて開催のみを追いかけることにします。東京→京都の順番は是非実現したいですね。この順番は関雪の画家としての足跡を辿っていますので。



さて、その兵庫県立美術館での関雪展ですが観に行った方からの評判は非常に良く、立地も器もそしてチョイスされた作品も良かったように思います。
いつもは展示の序列に関してフラストレーションが溜まりやすい私自身も、何のストレスもなく作品に没頭出来る感じで楽しく観ることが出来ました。
一番の関心事は照明。以前までの展覧会では映えなかった「南国」の箔や銀泥、「木蘭」の水の深さなどがキッチリと照らしだされていて非常に参考になりました。白沙村荘でも来夏に新美術館が出来ますので、是非参考にしたいところです。

会場でのトークなども大勢の方が来て下さいました。ありがとうございます。
その時に静かに鑑賞を楽しまれていた方、非常に申し訳ありませんでした。お詫び申し上げます。



今回の展覧会で、地元神戸に新たな橋本関雪ファンが増えるといいなと思います。
もちろん神戸以外にも・・です。
  


Posted by ハシモトシンジ at 13:22Comments(1)【催事情報】【橋本関雪】【勤務日誌】

2013年10月21日

哲学の道プロムナードコンサート<125>




哲学の道プロムナード・コンサート<125>

  〜2013晩秋・バッハ=無伴奏チェロ組曲への誘い~ 

   11月23日(土・祝)午後3時開演(午後2時30分開場)

 ― J.S.バッハ・プログラム ―

  ● 無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007
  ● 無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV1008
  ● 無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009

      チェロ:太 田 道 宏 

     場所:白沙村荘・主家瑞米山
      京都市左京区浄土寺石橋町37  ℡(075)751-0446
  
    料金: 2000円(前売) ・ 2500円(当日)
           1000円(学生前売) ・ 1500円(学生当日)
     [橋本関雪記念館入館料を含みます。記念館へは開館時間中随時入館できます。]
  
白沙村荘の主家に響くバッハ――チェロ音楽の「旧約聖書」に例えられ、ともすれば難しい曲と
思われがちな無伴奏組曲。全6曲中3曲の演奏とともに、その全体像からそれぞれの性格、深さ、
親しみやすさ、楽しさなどさまざまな側面から作品の魅力をご紹介します。  


Posted by ハシモトシンジ at 21:06Comments(0)【白沙村荘】【催事情報】

2013年10月19日

橋本関雪大画室 存古楼改修工事 第1期終了のお知らせ

白沙村荘造営100周年記念事業としまして2008年より白沙村荘内の各建物、庭園などの改修工事が繰り返し行われています。
2013年現在は橋本関雪が、文展・帝展の出品作品を制作していた大画室 存古楼(ダイガシツゾンコロウ)の改修工事が行われています。

この工事は建物全体が傾斜していたものを正常な状態に戻した上で、老朽化した屋根や壁の再修復を行いつつ、永年に渡り虫害や物理的な損傷を受けた箇所の復旧を進める工事です。当然無用な配線や照明なども撤去を行いながら周辺の環境も竣工当時に近い状態へ戻していきます。



6月頃から足場がかかり、覆いがされていた存古楼ですが10月半ばから撤去工事が始まり本日より支障なく外観を見ることが出来るようになりました。







老朽化した檜皮葺を全て新しく葺き、壁も全て塗り直されたので以前にも増して美しい外観となっています。
周辺の軒下や地面の工事も予定されていますが、翌年に入ってからとなります。

事情により内部公開の行えない場合もありますが、出来る限り内部から見学をして頂けるように考えております。
皆様のご来館をお待ち申し上げますのでよろしくお願い申し上げます。

  


Posted by ハシモトシンジ at 13:30Comments(1)【白沙村荘】【橋本関雪】【勤務日誌】

2013年10月02日

古代オリエント博物館 「古代の楽園 −神話、来世、桃源郷…−」






橋本関雪コレクション「デュオニュソス祭礼図クラテル(紀元前5世紀頃)」が東京池袋の古代オリエント博物館の開館35周年秋の特別展に展示されます。

白沙村荘 橋本関雪記念館からの出品は以下の通り
・デュオニュソス祭礼図クラテル(ギリシャ陶器/紀元前5世紀頃)
・レスラー図キュリックス(ギリシャ陶器/紀元前5世紀頃)
・魚紋平皿(ギリシャ陶器/紀元前5世紀頃)
・花下遊宴図(イラン写本絵画/16世紀頃)
・酒宴図(イラン写本絵画/17世紀頃)

詳しい会期などは東京オリエント博物館公式ホームページまで。

http://aom-tokyo.com/exhibition/131005_paradise.html


関雪のギリシャ陶器の展示は大和文華館で数10年前に行われた展覧会以来、写本絵画はほとんど外部初公開ではないでしょうか。
ギリシャ陶器は関雪の集めた総数が200点あまり。写本絵画もやはり100点を超え、インド・イラン・ペルシャなどの地域のものが多彩に集められています。機会があれば全部並べてみたいものですね。


今回の会場となる池袋には関雪の子息である節哉一家が暮らしていた家があり、小さな頃によく訪ねていたので思い出深いです。
オープニングには行けませんが、会期中に伺いたいと思います。

  


Posted by ハシモトシンジ at 20:06Comments(1)【催事情報】【橋本関雪】