京つう

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2009年06月25日

温室野菜の気持ち

野菜には栄養があると、いつ誰が気づいたのか。


そもそも栄養という概念自体が近代のものだとは思うのだけど、遥か昔からそれとなく気づいていたのだろう。


人間の身体はよく出来ていて、身体に足りない栄養を含むものを口に入れると「美味しい」と感じるようになっている。

当然ながら例外もあるのだけど、大体においては足りないものを無意識的に補おうとする。




ある程度年齢が経つと野菜が美味しくなり始めるのも、加齢によるビタミン欠乏などによる作用があるのだろう。


その野菜が持つ栄養素は、土から得て蓄えたり眩しい太陽の光にさらされたりして出来上がる。




いわばその野菜が持つ生命そのものであるわけだ。

そしてその生命は、環境が過酷であればあるほど強いものとなる。



こと生命力において、植物以上に強靭なものはあまりいないだろう。

もの言えず、不動であるが故に逞しく生き抜こうとする。周囲の環境を利用し、自分の在り方すら自在に変えてしまうしたたかさも併せ持つ。





そんな野菜も、温室で育つと味気ない植物と成り果てる。水耕栽培も残念ながら同様に味気ない。



なんとも皮肉なことに野菜が成育するのに必要なものが満ち足りることで、逆に中に蓄えるべき栄養が満ち足りなくなってしまう。





このことは人間においても同じで、環境・状況が満ち足りてしまうことで中身がスカスカになることが多々あるように思う。


人間にも逆境が必要だ。その中で諦めずに耐え抜き、生きてこそ生命が輝くのではないだろうか。




ここしばらくの様々を省みながら、そんなことを考えた。


やはり逆境にこその面白さがある。しかし困難に立ち会うと楽しくなるのは、果して良いのか悪いのか。



Posted by ハシモトシンジ at 23:35│Comments(0)
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