2010年02月15日
紅白梅図から金箔検出
熱海のMOA美術館に所蔵されている国宝、紅白梅図屏風から金箔が検出されました。
このニュースを聞いて一番喜んでいるのは、多分西陣の箔屋野口の野口康さんではないでしょうか。
「紅白梅図の流水部分は実は金箔が使用されていなくて、金泥をさも金箔であるかのように描いている」との話は、ちょうど東文研に研修に行った際に初めて聞きましたがその時も
「そんな事をする理由は何だ?」
と少し疑問に感じていました。
その後に野口さんと知り合い、東文研の発表に疑問を抱き検証を重ねながら「金箔使用」を持論として東文研、そしてNHKという組織に呼びかけを続けている事を知りました。
「箔屋だから解ることもある」
その意見は、実際に箔を扱い熟知しているからこそ重みもあります。
今日は野口さん、祝杯をあげているのではないでしょうか。
改めておめでとうございますと言わせて頂きます。
やはり『金箔使用』 尾形光琳の『紅白梅図屏風』:静岡(CHUNICHI Web)
Posted by ハシモトシンジ at 19:58│Comments(0)