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2011年04月29日

関雪の印と偽印について

印、または印顆と呼ばれるものについては一般的には大きな誤解があると思われます。

まず呼ばれ方。「判子(ハンコ)」や「落款(ラッカン)」など。別に完全なる間違いでは無いにしろ、やはり印と呼ぶことの方が正確なので「印顆(インカ)」または「印(イン)」と呼びたいところです。
ちなみに上記の呼び方は、本体を指して呼ぶもので捺された後のものは「印影(インエイ)」と呼びます。
これは現代でも同じように呼ぶので、さして難しい問題ではないと思います。


印顆については現代では「印鑑(インカン)」や「印章(インショウ)」と呼びますが、これらを専門にする人は結構寛容な場合が多いので違う言い方をしても意味が通じることが多く、それが呼び方の非統一に繋がっている気もします。

「判子」に関しては本来は木版摺りの事である「版行(ハンコウ)」が転じたもので、たくさんを同じように捺せるので当て字として使われ浸透しています。「版=判」ですね。



白沙村荘にはこのような印顆がおよそ500点ほど遺されています。
関雪自身の刻したものは無く、銭痩鉄や園田湖城などの篆刻家がその制作を担当しています。
500というのは実は常軌を逸した数であり、他には富岡鐵斎や会津八一などがそれに比するかそれ以上の印顆を遺していますが・・普通は10か20です。これらの数は異常なんですよね。



さて、ここで問題。数多い関雪の印顆の中でも有名なこの印。

本物はどちらでしょうか?

関雪の印と偽印について



これは「そろばん落款」とかいう愉快な名前で呼ばれる事のある物ですが、どちらかは完全な偽印です。印影だけではなく印顆も押さえてありますが、完全に偽物作成用なのですよね。



このクイズに関しては解答は載せません。興味のある方はどちらかをじっくりと考えてみて下さい。
何カ所かの画商さんでもたまにこの偽印を見ることがありますから、結構出回っているみたいですよ。

まだまだこの手の印に関するAorBどっちが偽物?は沢山ありますからお楽しみに。




Posted by ハシモトシンジ at 14:33│Comments(0)
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