京つう

日記/くらし/一般  |左京区

新規登録ログインヘルプ


2011年02月25日

竹内栖鳳「雨霽」が足立美術館へ

 近代日本画の巨匠、竹内栖鳳(1864〜1942年)が描いたびょうぶで、これまで所在が分からなかった「雨霽」が確認されたことが、24日までに分かった。制作した記録だけが残っていた“幻の大作”で、栖鳳の研究を進める上で貴重な作品といえそうだ。島根県安来市の足立美術館で3月1日から初公開される。

 びょうぶは、栖鳳の代表作の一つで東京国立近代美術館が所蔵する作品(07年)と同タイトル。六曲一双で、それぞれ縦171センチ、横366センチ。左隻は雨上がりに強風でうねる柳の幹をつかむトビの姿が、右隻にはセキレイが飛んでゆく姿が、それぞれ描かれている。瞬間的な情景を卓抜な筆致で描写している。

 足立美術館によると、同作品は一昨年末に東京の画廊から連絡を受けて購入。署名と落款、作風から真作と鑑定された。実業家渋沢栄一が友人の資産家宅(東京)の大広間を飾るために栖鳳に依頼したもので、栖鳳の年譜などと照合し、28年制作の「雨霽」と確認された。この資産家一族が所有し続け、展覧会などへの出品は一度もなかったという。

 同館の織奥かおり学芸員は「風に揺れる木々は栖鳳のお気に入りのモチーフだった。07年の『雨霽』から年代を経て、新たに描いてみようと思ったのではないか」と話している。

 「雨霽」が展示される「竹内栖鳳と京都の日本画」展は5月31日まで。

 ◆竹内栖鳳 京都市出身。幸野楳嶺に学び、円山四条派の伝統的手法に洋画の写実法を取り入れ、日本画の革新をリードした。京都画壇を代表する大家で、西山翠嶂や上村松園ら多くの後進を育てた功績も大きい。代表作に「雨霽」「斑猫」など。1937年に第1回文化勲章を受章。





このように存在は知られていても、所在がわからない作品は以外に多いものです。

橋本関雪にも「髪」や「霧」のように、出品履歴があれど所在がわからない作品が多くあります。

戦火で失われていない事を願います。


ところで雨霽は日本画のタイトル的には「うせい」だと思いますが、
もう一方の雨霽を文化遺産オンラインでチェックすると「あまばれ」と、訓読みになってるんですよね。

違う作品だから読み方も違うとは言わずに、統一してはいかがでしょう。




同じカテゴリー(【勤務日誌】)の記事画像
白沙村荘紅葉通信2013 Final
白沙村荘紅葉通信2013 Vol.23
白沙村荘紅葉通信2013 Vol.22
白沙村荘紅葉通信2013 Vol.21
白沙村荘紅葉通信2013 Vol.20
白沙村荘紅葉通信2013 Vol.19
同じカテゴリー(【勤務日誌】)の記事
 最終更新 (2014-01-20 18:51)
 新美術館工事に関しての展示の休止につきまして (2013-12-16 22:47)
 白沙村荘 橋本関雪記念館の年末年始の開館につきまして (2013-12-12 22:52)
 白沙村荘紅葉通信2013 Final (2013-11-28 15:28)
 白沙村荘紅葉通信2013 Vol.23 (2013-11-26 13:46)
 白沙村荘紅葉通信2013 Vol.22 (2013-11-24 13:51)

Posted by ハシモトシンジ at 21:28│Comments(0)【勤務日誌】
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。