2009年07月16日
北観音山にて
献茶会の手伝いを終えてからは町へ。
宵山は人が多いために避ける人も多々あるだろうけど、個人的には寧ろ宵山に町へ出るのが良い。
巡行を明日に控えた山々の勇姿と、祭のクライマックスが間近なことで一種独特の空気が町を包み込んでいるからだ。
祇園祭の熱気圏はこの日にこそ存在している。
囃子に関して言えば通しで聞くことは困難ではあるのだけど、せっかく祭に訪れるのなら八坂参りに行ってから帰るくらいまでは聞きたいものだ。
通りすがりに一番聞いただけではあの良さは理解できないと考える。
それは歌劇をほんの一幕見て、評するのと同じこと。
囃子のリズムが徐々にアップテンポとなり、最後の締めに高らかな笛がなるあの高揚感は祭の善き思い出となるはずだ。
そして今日もお気に入りの北観音山へ訪れて、毎年聞くあの囃子を楽しんだ。
祭囃子を聞くと、なぜだか平素の瑣事などを忘れて楽しい気持ちになる。今夜は良い夢を見られそうだ。
Posted by ハシモトシンジ at 23:07│Comments(0)