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Posted by 京つう運営事務局 at

2012年07月03日

15年前

今日も朝からシトシトと結構な量の雨が降り続いています。
昨日が真夏日だったので変な感じですが、それなりに降ってもらわないと庭の苔が心配なのです。
彼らは水が無いと休眠に入りますからね。適度な日当たりと、適度な水分が必要なのです。


露を含んで光る苔たちを見ていると、15年前はひどい状態だったなぁと改めて思います。

上には落ち葉の山があり、日光も当たらずに蒸されていた苔は黄色がかった茶色となっていて、ドンドンとその生息範囲を縮めていました。
もちろんそうではない場所もあったので、そこから間引いてはハゲてしまっている場所に移植して池の水を毎日やって・・。



池もそういえば濁っていることが多かったので、底ざらえをしてから表面の油膜を除去してポンプを使ってオーバーフロウさせたりしました。現在は苔も池もそれなりに良好な状態ではありますが、一時は心配の種であったわけです。
要らない事をする大工もいましたしね。池の底抜いちゃったり配管をツブして水を枯らしたり。広瀬さんや馬場くんは今も元気に手抜き工事してるのかな。酷い腕前だから仕事ないかもしれないけど。




そんな風にこの15年が過ぎたわけですが・・実は最初に呼び戻されたのは、新美術館建造の爲であったはずなのですよね。
最初の1年の半分をヨーロッパで過ごしたのも「海外の美術を見てこい」という父の命によるものでしたし、自分もそのつもりで動いていたはずなのですけど。知らない間に本来の道だった寺男の顔がムクリムクリと起き上がったのか、庭仕事に随分時間を費やしてしまいました。


そろそろそんな事も出来にくい環境になっているので、誰かヤル気のある若い庭をやる人がいないでしょうかね?
このままでは本末転倒になりそうだな、と思う反面庭に出るのが楽しい自分がいたりもします。困ったものです。




そうこうしているうちに今年は父の13回忌となってしまいました。

一応命じられた全体の改修と、新美術館の建設は形になりそうなのでホッとしています。
言われたことくらいは最低限やっておかないといけませんからね。


こんな風に雨の降る日には、雨男だった彼のことがよく思い出されてしまいます。


  


Posted by ハシモトシンジ at 16:28Comments(0)【勤務日誌】