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2012年03月11日

2011.03.11 一年前の今日

1年前の今日、大地が震え海が逆巻く中で世界がその表情を変えた。


僕はMIHO MUSEUMで長沢蘆雪展の会場にいながら、現地の方達の悲鳴にも似たツイートを聞き急いで京都へ引き返した。
まるで悪い夢の中のように、世界が白々と在り目の前に無い惨状を思い息が苦しく詰まり始めた。

阪神淡路以降、地の震えに過敏だった頃に調べた様々な震災の記録。


特に海沿いの太平洋側で起きた地震の凄まじい記録が、その時脳裏にフラッシュバックし空の高く高くを祈るように見つめた。




その日、別に世界が変わった訳じゃあない。
現実が覆い隠されていただけなんだと、今ではみんなが気づいている。


本当のことを言わないメディア。震災による事故を自身の不都合を隠す煙幕に利用した人達。
そんな事は以前から似たようにやって来ているはずなんだけど、まさかこんな状況でまで同じようにするとは思わなかった。


なんという事なんだろう。一体どこへ向かうのだろう。




あれから、1年。これからまた1年。
あまりにも熱い涙は瞬く間に昇華して、そらを覆う大きな雲となり再び大地に溶けてゆく。

その間に悲しみは癒えず、怒りとなって巷間に満ちていく。



でも大事な事はただ一つだけなんだ。

それまで側に居てくれた人を、そしてそれから側に居てくれる人を大事に思って暮らして行く。
人を想う気持ちを育み、強く生きることが出来ればきっと愚かしい大人が育つこともない。

大人たちが誰かを憎み、何かを恨んでいては子供たちが可哀想だ。




未来を託すべき小さな命の為に、大人が果たすべき役割をただ果たせばいい。
それが犠牲者への一番の弔いとなるだろうと思う。


ここからは見えない海へ向かい、手を合わせ・・黙祷。




  


Posted by ハシモトシンジ at 17:08Comments(0)【勤務日誌】