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Posted by 京つう運営事務局 at

2012年02月23日

展示室においての出会いの頻度

毎年この時期になると、入館者はググっと減りまして自然と展示室に詰める日も増えてきます。


12月末や1月は展示室の番をしながらチョコチョコと庭と走りまわり、落ち葉の残党狩りに勤しみつつ春からの計画を立てたり目に障る樹木の枝をチェックして来月に刈り込んだりする予定として考えたり。

お蔭様で2月になると身体が「疲れたよぉ・・」と少し愚痴を言い始めるので、今度は資料作りや打合せがてらの面談などの座り仕事を始めるのです。



全く来館者が無いわけではないので、庭にいても人が来るとスタスタ舞い戻ったり作業を中断して話しかけることにしています。
あまり興味のなさそうな人でも一応話しかけて様子を見て、聞いてもらえるようなら続行します。

一時期頭から関雪の細かなエピソードが抜けていたり、年表に誤りがあったりで原因といえば「話さなくなったから」であろうと思うのです。立場上これは絶対にダメだということで、昔は暇にまかせて行なっていた説明・・というか会話を再度始めたわけで。



最初は「ガイドさんかな」くらいで聞いてもらう方達も、そのうちに「詳しいですね?」と聞き返してくることがしばしば。
昔はいずれ居なくなるからと考慮して「いや、こちらで資料整理の仕事してますから」とはぐらかしていたのですが、今の状況は一変していますから正直に関雪の子孫であるという事と今後の白沙村荘のビジョンをお話しして理解を求めています。

結構それについて驚く人がいるっていうのがまた驚きで。
まず子孫がその場所にいるというのが、何か不思議らしいですよ。で、さらに展示室や受付で番をしているのがさらに不思議のようです。



人によっては「働かなくても暮らせるんじゃないの?」と言いますが、働かないならここにいる存在理由はございませんってことで。
そこで暮らしているだけの子孫なんて、ただのニートよりも価値がない。だらりと垂れた旗みたいなもので見苦しいので、いっそ無いほうがマシって感じです。




そういう感じで関雪の本筋や余談、または白沙村荘以前や年代による造営のことなどをツラツラと話しているうちに、関雪のファンも増えるのではないかと期待しつつかれこれ16年目です。

昔に比べると随分話も上手になった気もしますし、なにより若い来館者が増えて嬉しい限りです。
来年度に予定している新たな計画が完了した暁にはもっと沢山の人が訪れてくれるのではないかと期待をしています。



いずれその「白河村荘計画」についてもお話をしなければならないとは思います。
これは実は関雪の時代からの白沙村荘における最終計画なのですよ。4代目にしてようやくお鉢が回ってきたって事で。
相続の大きな波に攫われ続けた白沙村荘が、ここに来てなんとか元のラインに復帰しようという感じです。
「俺は俺、俺オレオレオレ〜」とかいうスタンスの人は違うと思いますが、そういう想いを引き継ぐっていうのは何かロマンティックじゃあないですか? 
  


Posted by ハシモトシンジ at 05:57Comments(0)【勤務日誌】