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Posted by 京つう運営事務局 at

2012年01月04日

慈照寺研修道場国際交流in香港 Final

香港へ到着してはや3日が経ち、プログラムもいよいよ最終に入りました。


この間街歩きはほぼ無し。買い物も全くなし。
遊びに来ている訳ではないので当然と言えば当然の事ながら、少し淋しい気もします。
ま、いつもの事なんですけどね。海外行っても空港→美術館→美術館→行政関係施設→空港みたいな感じですし。


さて、最終日の会場はまた違う場所です。
昨日の2会場目の更に倍、ドン! 300名程度は入れそうな大きなホールが用意されていました。

しかしこの香港大学というのは敷地と施設がやたら大きいんですね。
香港の町に沿うように、山間の部分をほぼ占有している感じ。マンモス学校といって差し支えないでしょう。



会場入りの直後から皆さん慌ただしく動き始め、舞台の上にはデモンストレーションの為の道具が次々と設置されて行きました。
中央に仏像が、向かって左に花台と花器が、右には真台子と茶道具一式が。そして右の奥には古琴が置かれました。

まず最初に慈照寺執事の須賀玄集師が、慈照寺についての詳細な説明を行う講演をされました。
一通り起源や境内の様子などを説明された後、置かれた道具を使ってのデモンストレーションが始まります。






2つのスクリーンに、華道・茶道・そして古琴の演奏が入れ替わりながら映しだされています。



同時に立ち上がり、舞台中央に進む2人の演者。古琴の音色に導かれるように粛々と点前が始まり、花が立ち上げられていきます。
要するにこれは仏前に献花・献茶をしている様子を皆様に見て頂いているって話なのですね。


やがて茶が献じられ、花も続くように仏前に移動しました。
そして同時に舞台から去っていく演者達。古琴の演奏も同時に終了しました。

と、同時に舞台に登場するのは同行されていた相国寺養源院の平塚景道師。随伴の須賀玄集師と共に経をあげておられます。
香港にも仏教はあるはずですが、多分道教色の強い宗教だと思いますから日本のこういう感じのものは新鮮なのかも。

その後平塚景道師の日本における中国との関わりについての講演、そして香港大学の遠藤敏一教授の講演を以て全てのプログラムが無事終わりました。


他の方の講演を聞きながらも、最初に行った自分の講演内容の反省が頭を駆け巡っていたのですけどね。
「あぁ〜しまったぁ〜!!」という感じではありませんが、余計なことを考え過ぎたのでサッパリしすぎたのと日本画についての話が結構省かれてしまったのでこの辺りは反省材料です。

プログラムの開始時間がズレていたので、良かろうと思い勝手に行った時間短縮も反省するところですね。結局質疑応答となり、元のタイムラインに戻ったので本題が早送りになった形でした。聞いてくださった皆さん、そんな内容ながらも最後までお付き合いありがとうございました。



あまり街を知ることが出来なかったので、次回はプライベートで訪れ街歩きをしたいと思います。




〔おまけ〕



高橋拓児師匠の講演時に用意された胡麻豆腐。知らない方も多いと思いますが、胡麻豆腐の仕込みは熱い上に手を休めることが出来ません。
ただ練り合わせるだけではなく、混ぜる→練る→硬くなってくる→緩やかな感じになるまで高温でひたすら混ぜる・・なのです。約100人分となると通常の流し缶でも10発程度。結構な労働なのですよね。本当にお疲れ様でした。




季節の味覚、上海蟹!! 豆麺と煮込んでウハァーーッですよね、ね?
もちろん今回は食べることが出来ませんでした。えぇ、完全スルーでした。無念。




街のアチコチで見かけた竹の足場。最初は驚愕しましたが、徐々にこう思い始めました。
「日本の数寄屋大工は高層でもないのに鉄管使っているが、あれは甘えではないのか?竹にするべきではないのか?」
なんせ20階建ての高層建築でも竹の足場らしいですから。香港の職人、恐るべし。
  


Posted by ハシモトシンジ at 08:12Comments(0)【勤務日誌】