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Posted by 京つう運営事務局 at

2011年03月10日

奈良、斑鳩へ。



今日は京都市内博物館連絡会・・略して京博連の他都市視察研修会にて、奈良へ行ってきました。目的地は学園前の大和文華館、そして斑鳩の文化財センター、藤ノ木古墳と法隆寺。参加者は、京都市内の美術博物館の関係者達約45名。


大和文華館は会館50周年を迎え、昨年にリニューアルオープンしたての状態。
記念展で「大和文華館の中国・朝鮮美術」を開催されていました。さすが収蔵のレベル高いです。展示室も結構好きです。今だと建てられない構造の展示室ですけどね。

現在進行形の「関西中国書画コレクション展」での、今年の11月に「中国美術コレクション展」が開催されるようです。


昼食を挟んで斑鳩へ。

こちらでは藤ノ木古墳から出土した資料を見学可能な「斑鳩文化財センター」と、藤ノ木古墳本体を見学しました。出土品は馬具がメインですが、造形のレベル高ぇ〜。飛鳥時代の物なんて信じられないくらいのクオリティです。

剣も柄や鞘の曲線が優美。ゴツめなんですけどね。なんとも言えないラインを描いています。1個くれないかしら。1個しか展示されてなかったけど。


藤ノ木古墳も、簡素ながら異常な存在感を持っていました。
大きく広がった空に、シンプルな丘のようなフォルムの墳墓。

悠久の時がその上を流れていくわけですよ。非常にロマンティックです。



で、最後に法隆寺に伺いました。これはまぁノーコメントで。今回の行程に共通していた感覚は、貴重な文化財を公開し活用する過程での一般層との意識の乖離。それが広隆寺ではモロに出ていた訳で。他所様の地所ですから無言でスルーしていましたが、携帯電話の普及によって撮っちゃいけない場所での撮影や、立派な眼が2個もついているのに見もしないでシャッターをきる人の多いこと。

いかに良い場所でも、そんな風に過ごす人間が多いと・・白けますよね。



それを裏付けるかのように、随所に注意書きの札が貼られていました。
撮影関係だけならまだしも、「落書きしないでください」と堂内にも塀にもたくさん札がありました。

奈良だけではなく、京都でもそういった被害は多く見られますが一体何考えてるんでしょうね。
何も考えずにキーホルダーで引っ掻いた壁の傷が、一体どのくらいの被害を受けることなのかと知ってもらいたいところです。


何百年、何千年と遺ってきた文化遺産が重大な損傷を受けた際に「あぁ、あの世代はダメだから」と後世に嘲笑われないように、キッチリ知識を得て正しく行動して欲しい・・・ですが無理でしょう。

ともあれ、奈良が置かれている状況が昨年からの一連の流れで「惨状」とならないことを祈ります。















  


Posted by ハシモトシンジ at 23:20Comments(0)【勤務日誌】