白沙村荘紅葉通信2013 Vol.8
皆様こんばんは。11月9日の白沙村荘紅葉情報をお届け致します。
夜半の冷えもそれらしくなって参りまして、いよいよ本格的に色づく体制が整い始めました。
人間的には寒くて嫌になる気温でも、葉が色づくのには必要なわけで。
色の元になる多糖類を蓄積して葉は地に落ち、母なる樹を凍えさせまいと糖を送るその姿。
それを美しいと感じるのは色だけの話ではなく、もしかしたら日本人特有の「あはれの情」が作用しているのかもしれませんね。
さて、戯言は置いといて今日の状況はと言いますと。
庭園中央芙蓉池の周辺。見るからに色づいてきましたね。
もう少ししたらハッキリと紅くなるのでしょう。
今度は逆方向、茶室 倚翠亭の方向から。
池に先ほどの芙蓉池周辺の紅葉が映っています。
如舫亭も入れ込んでみました。
茶室の界隈もそれなりに染まり始めています。
今日が9日ですから、やはり20日くらいの見頃なのでしょう。
現在はグラデーションを楽しむ感じの色付きです。
余談ですが、京都国立近代美術館で開催中の「
皇室の名品 近代日本美術の粋」に橋本関雪の献上屏風「進馬図」が展示されています。岩崎弥太郎氏の献上した5双の屏風中3双が一挙展示されていて中々興奮してしまいました。
今回出ていたのは川端龍子、堂本印象そして橋本関雪でした。
残る前田青邨と鏑木清方の屏風も後期入れ替えで出るのでしょうか? 楽しみです。
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