至高の箒
庭に関わる立場上、竹箒を見るとつい欲しくなります。
しかし何処で買っても同じなわけではなく、箒の姿をしてはいても使い物にならない偽物も多いわけで。
箒の扱いとは、いわば刃物に似た感覚が個人的にはあります。
庭を傷付けぬように立てながら、寝かせながら、ある時は先だけを上手くと使い分けしながら掃いて行くのです。
例えば砂利や苔の上は、力を入れずに寝かせ掃きする。
葉を集める際には先を使いながら立て掃きする・・という具合に。
そして使えば使うほど、手に馴染み先の形が理想に近づいていきます。
ベテランが使いこんだ箒は、箒自身が掃き方を教えてくれます。
間違った掃き方をすると、違和感があるのでよく解ります。
そんな風にして使いこむ事ができるのも、良い箒だからこそ。
三条小橋のこの箒が一番しっくりくるのですが、こちら以上の箒があるのなら・・一度使ってみたいものです。