至高の箒

ハシモトシンジ

2009年10月16日 15:56




庭に関わる立場上、竹箒を見るとつい欲しくなります。


しかし何処で買っても同じなわけではなく、箒の姿をしてはいても使い物にならない偽物も多いわけで。



箒の扱いとは、いわば刃物に似た感覚が個人的にはあります。

庭を傷付けぬように立てながら、寝かせながら、ある時は先だけを上手くと使い分けしながら掃いて行くのです。



例えば砂利や苔の上は、力を入れずに寝かせ掃きする。

葉を集める際には先を使いながら立て掃きする・・という具合に。




そして使えば使うほど、手に馴染み先の形が理想に近づいていきます。


ベテランが使いこんだ箒は、箒自身が掃き方を教えてくれます。

間違った掃き方をすると、違和感があるのでよく解ります。




そんな風にして使いこむ事ができるのも、良い箒だからこそ。


三条小橋のこの箒が一番しっくりくるのですが、こちら以上の箒があるのなら・・一度使ってみたいものです。