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Posted by 京つう運営事務局 at

2013年08月27日

鴨川の芝生、跡形なく 三条〜四条大橋の河川敷@京都新聞

今朝の京都新聞の朝刊に、つい7月には青々としていた鴨川の河川敷の芝生が全く無くなってしまったとの記事が載せられていました。

鴨川の芝生、跡形なく 三条〜四条大橋の河川敷:京都新聞


写真は新聞社のサイトで確認して貰うと良いのですが、7月当時の状態と現在の状態が比較画像として載せられています。
確かに以前通った時は綺麗に芝生を貼っているなと思いましたが、現在はというと・・結構無残な状態です。
その時も皆さんワァワァ、ワラワラと芝生の上で往来したり円座を組んでいたりしたので心配はしていましたが。


記事の中では雨が少なかった事も原因の一つにあげていましたが、結局はというと踏み荒らされて消えちゃいましたっていうのがほぼ大部分の原因でしょう。
コメントに紹介されていた『わずかに芝生が残る場所で座って談笑していた**さん(人物名省略)は「土の散策路との仕切りがないので何も知らずに立ち入っていた。注意書きがあれば配慮したのに」と話した。』という内容にも示唆されている通り、全く芝生への配慮を欠いた人ばかりがウロウロ往来すればそりゃあっという間に消えて当然でしょう。

「注意書きがあれば配慮したのに」っていうのも20歳越えた人の意見では無いと思うのですよね。実にイラっと来ます。

こういう責任転嫁型の人っていうのは「注意書きが書いてあれば→書いてあっても気づきませんでした→もっと分かりやすく大きく書くか注意書き看板の数を増やせば→人を配置して口頭で言ってくれれば→柵を設けないのが悪い」と色々なパターンで言い訳をするシナプスが形成されている生き物なんですよね。
この場合は一端の成人ならば「知らぬこととはいえ不注意だった。これからは芝生への配慮を大事にしたいと思う。」が適切なのではないかと思うのですけどね。




公共の場所であればあるほどそういう常識的なマナーに配慮できてこそ、その恩恵を受けることが出来る権利があるはず。
それが出来ないのなら単に芝生を荒らす害獣、害虫と何ら変わることはありません。

庭においても同じことで、上記のような感じで「知らなかった、書いておけばいいのに」と苔を踏み荒らされた事で公開を制限したり中止したりする事例も少なくありません。白沙村荘においても現状はフルに公開していますが既に公開制限を実施検討しています。



結果として保全のため河川敷や庭園に「立ち入らないで下さい」と閉めだされてしまって一体誰が得をするのか。
ほんの少しの常識とマナーでその状況が一変するはずなのにと考えると実に惜しい事です。






  


Posted by ハシモトシンジ at 00:45Comments(0)【勤務日誌】

2013年08月25日

竹内栖鳳展

間もなく東京国立近代美術館で近代京都画壇の巨匠 竹内栖鳳さんの展覧会が開かれます。

兄妹弟子にあたる上村松園さんの展覧会の方が3年ほど前の同時期に同所で開催されていたので、次は栖鳳さんかな・・と思っていた所やはり開催が予定されていたようです。同じように京都へも巡回があるようでこちらは京都市美術館での開催が予定されているようです。


竹内栖鳳さんというと橋本関雪に関する幾つかの話がとかく囁かれ続けていて入門時の馬の話であるとか、画に対する姿勢の違いでどうとか、または席上で揶揄された関雪が気色ばんだであるとか色々な内容のものが存在しています。関雪が自ら記した竹杖会脱会に至る経緯という文書が白沙村荘には遺されていますが、本人の記したものであっても真実とは限らないので参考程度ではあります。未公開資料にあたるので詳しくは言えませんが、栖鳳さんと関雪が直接にどうこうという話ではなく間に伝聞が多く関わった結果であると伝えています。

思えば囁かれ続けている諸々の話も「◯◯が□□にこう言った」という内容は少なく、関雪自身の記した文中にも栖鳳先生がどうとかの話は全く出ていないように思います。息子同士が新聞紙上で見苦しい様を呈して「代理戦争」と煽られていましたが、あれも今思えば面白おかしい記事を作るべく伝聞でそそのかされていただけではないのかと思うのです。


ともあれ、一時代を築いた京都画壇の無数のキラ星が今ようやく回顧され、再評価を受ける時期に入っているように思います。
当然竹内栖鳳さんも、上村松園さんも改めて評価をされずとも誰もが認める日本画の大家であるのですが、次世代へその価値観や作品に漂う美意識などのディティールをキチンと伝えることが大事な事ですから。




さて次の東京は橋本関雪をと言いたいところですが・・。こればかりはこちらだけで推し進める事ができないので、関係各位の皆様へささやかな期待を送ってみることにしておきます。兵庫県立美術館での開催が上手く行けば東京開催の可能性は無くもない気がします。

どちらの展覧会も盛況であれば良い結果に繋がると信じています。




竹内栖鳳展

東京国立近代美術館 2013年9月3日から10月14日まで
京都市美術館    2013年10月22日から12月1日まで

橋本関雪展

兵庫県立美術館 2013年9月14日から10月20日まで

  


Posted by ハシモトシンジ at 17:01Comments(0)【橋本関雪】

2013年08月04日

生誕130年 橋本関雪展@兵庫県立美術館



【橋本関雪展告知】

生誕130年 橋本関雪展

兵庫県ゆかりの日本画家、橋本関雪(1883-1945)の生誕130年を記念して開催します。

橋本関雪は1883(明治16)年、旧明石藩の藩儒であった橋本海関を父として現在の神戸市中央区に生まれました。
12歳から日本画を学び、1903(明治36)年竹内栖鳳の画塾竹杖会に入門、研鑽を積みました。
1908(明治41)年の第2回文展で初入選その後入選、受賞を重ね、官展の代表的画家としての地位を確立します。
漢学の深い教養にもとづき中国の古典に取材した作品を発表したほか、石濤や八大山人などの明末清初の文人画家にも傾倒し、新南画と呼ばれる新たな領域を拓きました。また動物画にも卓越した力量を発揮、多くの名作を残しています。

1977(昭和52)年に兵庫県立近代美術館で開催して以来、36年ぶりとなるこのたびの回顧展では、初期から晩年までの代表作約70点を展示、大正から昭和前期にかけて日本の絵画界の第一線で活躍した関雪の絵画の真髄に迫ります。

開催日時 平成25年9月14日(土)〜10月20日(日)
     午前10時より午後6時まで(金・土曜日は午後8時まで)
     開催期間中休館日 9月17日(火)、24日(火)、30日(月)

開催場所 兵庫県立美術館 神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1

観覧料金 一般 1300(1100)円、大学生 900(700)円、高校生・65歳以上 650(550)円、中学生以下無料



【関連行事のお知らせ】

「橋本関雪の南画における西洋と中国」

稲賀繁美氏(国際日本文化研究センター教授) 
9月22日(日) 午後2時より90分 
(聴講無料、定員250名、要展覧会チケット)


「関雪の絵を見る」

橋本眞次(白沙村荘 橋本関雪記念館副館長) 
10月6日(日) 午後2時より60分 
(聴講無料、要展覧会チケット)


「学芸員による解説」 

9月21日(土)、10月5日(土)、10月19日(土)
午後4時より約45分 (聴講無料、定員100名、要展覧会チケット)


「ミュージアムボランティアによる解説会」 

会期中の毎週日曜日 午前11時より約15分 
(聴講無料、定員100名、要展覧会チケット)


「おやこ解説会」 
9月28日(土) 午後1時30分より午後2時まで 
(聴講無料、定員100名、要展覧会チケット)


こどものイベント「日本画を描こう!」

10月12日(土) 午前10時〜午後3時
要事前申込 こどものイベント係 TEL 078-262-0908
  


Posted by ハシモトシンジ at 14:15Comments(0)【橋本関雪】

2013年06月30日

梅雨半ば

今年は空梅雨の上、気候も涼やかで過ごしやすい毎日です。

雨が時折しか降らないので、苔や庭木などが少し心配ではありますが、人や建物にとっては雨が少ない方が安心なわけです。



白沙村荘でも現在改修工事が進んでいますが、やはり大半は雨漏りなどによる腐食であり、他の要因は殆ど無いようにも思います。


無理な雨樋の付け方や、通し方。複数の樋を一つの鮟鱇に突っ込むなど。
また、最終の排水に関しても建物のすぐ近くに直接排水をする、水の逃げ場の無い奥まった辺りに排水するとか。



悪意があるようにしか見えない工事です。無いのなら、今すぐ廃業した方が良いですね。知識が無いのですし。





今回の工事では、とにかく雨水の行き先、捌き方を徹底的に論議して建物側でも地上側でも庭園と建物を痛めない様に配慮しています。


大雨の日に水の流れを見に来いと言った後、早速に大雨の中を歩き回っていた設計管理者の努力の賜物ですね。



もう雨が怖くない状況が、一日でも早く来る事を願います。今まで渡り廊下、中画室、茶室が直され2015年までに大画室、正門、茅門、持仏堂、主家などが改修予定です。


新美術館の建設も、この後の公聴会と申請を経て何とかお盆明けには始まる事でしょう。



相変わらずの工事続きですが、もうしばらくよろしくお願い致します。

  

Posted by ハシモトシンジ at 12:21Comments(0)【勤務日誌】

2013年06月02日

橋本関雪 大画室存古楼改修工事②

白沙村荘造営100周年記念事業の計画報告です。


現在は橋本関雪が官展の出品作を制作していた画室、存古楼(ゾンコロウ)の改修工事が進んでいます。




格天井の一部を抜いて長物でジャッキアップしています。












この工事は建物の傾きを修正するために、梁を持ち上げて水平に戻す為に行なわれています。
同時に天井部の構造支持や配線の敷き直しなども行なわれいます。


また工事が進む段階で、お知らせをしたいと思います。

  


Posted by ハシモトシンジ at 14:14Comments(1)【橋本関雪】

2013年05月29日

白沙村荘 橋本関雪記念館6月の展示

「水」をテーマとした作品を中心に展示を行います。

【展示作品】


・琵琶行 着彩別稿 1910年 6曲屏風(うち5扇)

・朧月 1943年頃 着彩絹本軸装
・摘瓜図部分稿 猫 1925年 裏箔絹本軸装
・風雨帰帆 1921年頃 絹本着彩軸装
・月下帰帆 1944年 紙本淡彩軸装
・郊邨漁夫 1915年 絹本着彩軸装
・山中花開 1918年 紙本淡彩軸装
・狗子図 1943年 紙本淡彩軸装
・水郷図 1922年 絹本着彩軸装
・柳蔭洗馬 1911年 絹本着彩軸装
・達磨大師像 制作年代不明 関雪父 海関遺愛品 木彫朱漆塗
・池大雅 山水扇面画冊 欠損部関雪補筆
・蝸牛写生
・猿猴写生
・草稿巻 進馬図部分
・「風月壺中」錢痩鐵筆 紙本横扁額捲
・「東山艸堂」神我唐熊筆 紙本横扁額捲



  


Posted by ハシモトシンジ at 14:20Comments(0)【橋本関雪】

2013年05月18日

加藤 敬 作陶展2013 @白沙村荘 懶雲洞





毎年恒例の加藤 敬先生の作陶展が今年も白沙村荘の懶雲洞にて開催されています。







開催情報は以下のとおり。

日時:2013年5月17日(金)から23(木)まで開催
   11:00〜18:00まで入場可能(入場無料)
   ※最終日は17:00までとなります

お問合せは075-751-0446 または hakusasonso@gmail.com 白沙村荘事務局まで。
  


Posted by ハシモトシンジ at 16:09Comments(0)【催事情報】

2013年04月29日

橋本関雪作品 簡易鑑定受付開始のお知らせ

白沙村荘 橋本関雪記念館ではメール等による写真での橋本関雪作品の簡易鑑定を行います。
この簡易鑑定は、メールまたは郵送にて頂きました写真から作品の制作年代や画題などを見るものです。

簡易鑑定を希望される方は、メールまたは郵送にて写真をお送り下さい。
お送り頂きたい内容の詳細は以下のとおりです。

(必要写真)作品全体の写真/署名を含む落款部/作品内に書かれた人物や動物などの部分写真(全体を数分割する感じです)/箱のある場合は箱書きの表面と裏面/裏面の捺印部分拡大


鑑定は橋本関雪曾孫、橋本眞次が行います。拝見の後、簡単な所見をお送り致します。
例えば「これって関雪かな?」または「何が描いてあるのかよくわからないので知りたい」などの内容でも結構です。


E-mailの場合は hashimotoshinjikyoto@gmail.com
郵送の場合は 606-8406 京都市左京区浄土寺石橋町37 白沙村荘 橋本関雪記念館 橋本眞次宛 までどうぞ。


皆様がお持ちの関雪作品を拝見出来るのを楽しみにお待ち申し上げます。




[ご注意] 
※ 真贋については証明証による本鑑定にて別途行いますので、簡易鑑定では真贋判定を証明する書式などは発行出来ません。
※ 讃の読み下しなども別途依頼によるものなので簡易鑑定では受け付けておりません。

上記の本鑑定内容につきましては hakusasonso@gmail.com まで別途お尋ね下さいませ。
  


Posted by ハシモトシンジ at 18:40Comments(0)【橋本関雪】

2013年04月21日

哲学の道プロムナードコンサート <124>




昨年は4月に入ってようやく咲き始めた哲学の道の「関雪桜」も今年は早く3月中に既に満開、昨日の雨風でかなり散ったようです。

先にご報告の通り、白沙村荘の大画室存古楼は大規模補修工事が始まり、新展示館の竣工が来春ごろになる見込みで、この間「哲学の道プロムナード・コンサート」は主家瑞米山にて開催することとなりました。やや席数が減り、ピアノは使用できませんが、その落ち着いた雰囲気の中、この機会ならではの企画でお届けしたいと存じます。


その第1回はチェロとハープのデュオです。その優しい調べをぜひ。


哲学の道プロムナード・コンサート <124>
~2013初夏・チェロとハープの優しい調べ~

2013年6月9日(日)午後4時開演 (午後3時30分開場)

♪ ベートーヴェン: 無指定の楽器のためのアダージョ WoO33-1

♪ ベートーヴェン:スイスの歌による6つのやさしい変奏曲 WoO64

♪ シュポア:協奏的ソナタ ニ長調 作品114

♪ マスネ:タイスの瞑想曲

♪ フ ォ ー レ :無言歌 作品17-3
  
♪ フ ォ ー レ :ノクターン (組曲「シャイロック」作品57より)   

♪ フ ォ ー レ :シシリエンヌ 作品78

♪ フ ォ ー レ :パストラーレ (組曲「マスクとベルガマスク」作品112より)

♪ フ ォ ー レ :子守歌 作品16

♪ ラヴェル :ガブリエル・フォーレの名による子守歌

♪ フ ォ ー レ :パヴァーヌ 作品50

♪ ラヴェル :亡き王女のためのパヴァーヌ

演奏: 寺 澤  彩 (ハープ)  
    太田 道宏 (チェロ )
 
場所:白沙村荘・主家瑞米山
    京都市左京区浄土寺石橋町37  ℡(075)751-0446
  
料金: 2500円(前売) ・ 3000円(当日)
    1500円(学生前売) ・ 2000円(学生当日)

[橋本関雪記念館入館料を含みます。記念館へは開館時間中随時入館できます。]

白沙村荘の主家に響く優雅な調べ――ベートーヴェンとその時代の珍しいハープのためのオリジナル曲とフランス近代の珠玉の作品たちを、その一期一会のコンサートにぜひ。



お申し込みはFAX 075-751-0448 またはE-mail hakusasonso@gmail.com までどうぞ。

  


Posted by ハシモトシンジ at 16:52Comments(0)【催事情報】

2013年04月17日

よね茶会2013 Vol.2



先日更新したよね茶会の様子を、許可がとれたのでアップします。





憩寂庵の外観。1年経ってしっとりとした色に落ち着いて来ましたね。





広間 倚翠亭は待合として使用。床の掛物は長澤盧州の朧月に散桜。物凄く好きですコレ。





小間は濃茶と続き薄にて。床の掛物は一休宗純。これも素晴らしかったです。





持仏堂も13、14日連日の開帳。結構多くの方が見に来られました。



今回会記は一切なし。これはまぁそういうモンだと思って諦めて下さい。
御参加の皆様、本当にありがとうございました。釜をかけて下さった方々にも深く御礼を申し上げます。

  


Posted by ハシモトシンジ at 01:33Comments(0)【勤務日誌】

2013年04月14日

よね茶会2013



昨日、4月13日に橋本関雪の妻 よね夫人の71回目にあたる追善茶会が催されました。
昨年のこのくらいの時期に一旦おおよその工事が済んだということで、回忌がてら呈茶を催しました。

その折は茶室の再建事業という事もあり色んな方からの申し出があったようで、あまり白沙村荘の事も知らない方が釜をかけたのでやや微妙な結果に終わりました。微妙というのは道具がとかそういう話ではなくて、やはり気持ちが入らないことには良い集まりにならないのですよね。

とくに再建直後の茶室の炉壇が損傷していたこともあり、なんだか残念に思っていたのでした。



しかし今回は願ってもない方からのOKを頂き、席自体もお手伝いの方々もかつてない雰囲気と内容の良さで舞い上がってしまいました。
連日の桜景気で走り回っていた疲れもそっちのけで、安心して茶室に皆様をお連れ出来るという状況がこんなに嬉しいとは思いませんでした。

ご本人の許可を得ていないので写真などは出せませんが、本当にありがとうございました。



特に広間に掛かっていた盧州の朧月に散桜の画が未だに思い出されるくらい好きです。




言っている間に並行して大画室 存古楼の改修工事もスタートしそうな気配です。
ひとまず数年間の間考えていた茶室のことは一旦落ち着けて、今後は存古楼と他の計画を推し進めて行きたいと思います。
  


Posted by ハシモトシンジ at 19:25Comments(1)【勤務日誌】

2013年04月10日

トノサマガエルの初見観測

京都地方気象台が、ウグイスの初鳴きや桜の開花などの生物的な初動兆候の観測においてトノサマガエルの観測が基準を満たしていない状況にあるとして、初見観測を廃止するとの報がありました。

夕刊には出ているのですが、ネット版には出ていないようで。
これって結構怖い話なんですけどね。重要ですよ。



以前海棲生物や魚類の話になった折にも「イワシが消えれば、経済は破綻する」という内容のものがありました。
一種の極論ではありますが、イワシそしてそれを食料とする中間魚が幾種類存在しているのかって話ですよね。
小さなものから消えて行き、そして中程にいたはずの者達が小さな者の代替になり・・ 最後は大きな者に行き着くわけで。




この初見観測にはホタルだとか、ヒグラシであるとかの生物も含まれていてそれぞれに「季節」を表している特徴的な奴らばかりです。
これって結構重要なのではないですか? 小さな兆候から大きな異変を感じ取るセンサーみたいな。

何というか「カエルを嫌いになっても、地球を嫌いにならないで下さい」みたいな感じ。




白沙村荘にも昔は多くの生き物がいて、せせらぎを見るだけで多くの生物について観察ができました。
今後の計画の中には庭園の苑池のビオトープ化も当然含んでいますが、ホタルやカエル・トンボまたは水棲昆虫などが水族館やペットショップでしか見ることのできない現代っていうのがもはや異常なんですよ。

無事に生き物たちが白沙村荘に帰ってきた暁には、子供たちに開放して存分に観察を楽しんで貰いたいと考えています。
あまりはしゃいで貰っては困るので、お行儀も適度に躾けつつ。



本当は野や山に行くのがベストなんですけどね。最近は保護者や先生が虫などを嫌がりますから・・。
ホント、嫌いにならないで下さい。彼らは季節の代弁者なんですから。
  


Posted by ハシモトシンジ at 23:48Comments(0)【勤務日誌】

2013年04月04日

物書きのモラル

「ちょっとブログに載せたいので、写真撮ってもいいですか?」


この数年はこういう会話が多い。少し前なら、出版社かライターさんくらいしか言わなかったことを一般の人も言う時代となった訳です。
しかし一般の方は文章を書くことに慣れている方も、そうでない方もいらっしゃるので「出来ればそのブログを教えて下さいね。間違いがあるといけないので。」と一応お願いをしています。

大体の方は「わかりました」と快く返答を下さるのですが、たまに「なんで?」とか「いや、文章自体は引用だから大丈夫」とかいう人もいます。この「引用」自体が時に間違っている事も多くあるのですよね。



最近で言えば関雪桜に関する「関雪画伯の死後、莫大な遺産を相続した夫人が桜を寄贈した」という一文。
探しても見つからないのですが、変に広まっていたことを思うとやや著名な方が書いたのでしょうか。で、今は消されてる・・と。
この一文のせいでどれだけの情報修正の手間と時間がかかったことか。当事者がいれば少し怒りたいくらいです。

他にも色々あって「二条城の南側に橋本関雪の遺邸がある(二条城の周辺案内地図に掲載されていました)」とか、「白沙村荘に今は橋本家の人間はいない(じゃあ私達は誰?)」のような情報がクルクル回っているのです。


前者は多分多く持っていた貸家の一つか妾宅。後者は「関雪の孫です」という外戚の方々の影響でしょうか。



こういった間違いというのは、少し訊ねればすぐに解ることながらまだまだ起こりつつあります。
特に最近は記者やライターまでもが一般の人と同じような素人仕事に堕ちてしまい、全然安心ができなくなっています。


そのあたりのキチンと書いてほしいという要望を無視して、間違いを書いて少し注意をされると怪文書を送ったりする新聞記者もいますしね。新聞記者というのは姿勢も文章もプロなんだと今まで思っていましたが違うのかな?
傍らで展覧会のために尽力している同じ社の方々がいると思えば、子どもじみた逆恨みをする記者もいる・・なんか恥ずかしすぎて言葉がない状態です。


しかし世の中そういったモラルの無い人達ばかりではないので、良い人に出会えるように諸方面に目を向けて行こうと考えています。
というか怪文書って・・ 何年前のセンスなんだろうか。



  


Posted by ハシモトシンジ at 18:58Comments(0)【勤務日誌】

2013年04月02日

橋本関雪 大画室存古楼改修工事①



【白沙村荘造営100周年事業:大画室存古楼改修(1)】

2013年4月2日、火曜日より念願であった橋本関雪が出品作を制作していた大画室 存古楼の改修工事がスタートしました。
これまでに中画室 懶雲洞、渡り廊下 聞木犀香亭、そして茶室 倚翠亭・憩寂庵が工事にかかり、東日本大震災の影響もあり1年遅れで開始されることとなりました。

計画自体はもう10年近く前からあり、存古楼自体が100年近くの時間を経過して老朽化が進んでいた事から火急の事案でした。
それから資金の目処を立てる計画が先となり、国の名勝指定を受け、補助事業としてようやくかかろうかという矢先に茶室の不審火があり更に遅延。また辿り着いたと思えば、そこに東日本大震災が起こりまた3年がさらに経過・・ という案配での着手となりました。


この建物は大正初期には珍しい木造トラスが1階上部に組まれており、それが中柱無しの大空間をもたせる構造となっています。
しかしこのトラス自体で2階を受けているため、徐々に沈下が始まりさらに1階部の柱や基礎などのさらなる沈下により建物自体がねじれて来ているのです。

今回の工事はそれらを完全に戻した上で、耐震補強も見込んだ工事となります。



華やかなりし京都画壇の画家が製作を行った画室も、往時に近い状況で遺されているものは数少なくなりました。
改修工事の完了は翌年2014年の春に予定されています。一般公開はその間も引き続き行なわれますが、存古楼周辺に規制が入ります。

皆様のご協力とご理解を賜りたくお願いを申し上げます。

  


Posted by ハシモトシンジ at 19:47Comments(0)【勤務日誌】

2013年04月02日

某新聞の記事と茶室の件

今日は朝から庭の掃除もはかどり、その後も気分よく働いていました。
が、とある新聞記事を読んでから何というか怒りにも似たものがこみ上げてきてしまい、その後鬱々としています。


その記事は白沙村荘の紹介をしている記事なのですが、以前にも若干の誤りがあった記者で「キチンと校正を下さい」とお願いしたにもかかわらず・・今回も校正なし。で、内容を間違うという事になっていました。

何回言えば解るんだ、あの男は。


一番怒りを感じたのは茶室の件。
朝日新聞報道の「白沙村荘茶室火災、漏電か」の記事で世間的に漏電扱いになったんだから、この機会にきちんと不審火であったと書けばよいものを・・全く書いていない。書かないのなら蛇足のごとく最後に書く理由がわからない。


茶室の再建も基本的には借入をしての独力再建なのですが、あの記事の書き方だと「色んな方からの寄附によって再建された」になってしまいます。寄附自体はありましたが全く足りなかった訳ですから、そういう事情を知らずに記事にされると困るのです。

じゃあどうすれば良かったのか。答えは簡単で「茶室の件を書かない」という事。
書くのなら間違いが出ないように取材して、校正を送って・・と当たり前の作業をして貰いたい。それだけの話です。


今回のは当時の状況や、再建されるまでの間に全くコンタクトがなかった人が、適当に書くと妙なことになるという好事例というヤツです。これではネットニュースと何も変わらないですから、新聞の発行が伸び悩むのも致し方無いのではないかと思います。
  


Posted by ハシモトシンジ at 17:42Comments(0)【勤務日誌】

2013年04月01日

京都哲学の道 関雪桜 桜徒然2013 Final




皆様こんにちは、本日の桜徒然です。
桜並木の近くを通ると台湾と思しき若い人々が沢山写真を撮っています。

以前からの情報通り、アジア圏の花見客が大勢来られているようですね。
マナー的には台湾が1番。ユーロ圏の方が2番目くらい。他はどっこいどっこいで、実は日本人もそのどっこいどっこいに含まれています。
台湾の方々は、それくらいマナーが良いのです。日本人は・・ 大半がアウトですね。特に若者。


写真を撮るのは楽しいですし、花を見るのも楽しいです。
しかしながらそれは周囲に配慮して、翔び立つ後を濁さずに行えばの話。
ゴミは捨てる、ツバは吐く、通路を塞いでカメラを構える。そういう人が多いと花の良さも色褪せますよね。



さて、本題に戻りまして本日の桜はこんな感じです




美しく立ち昇る3つの枝。




今年も花の数が多いです。ワラワラ、ワラワラといった感じですよね。




表通りから。哲学の道の桜並木と東山大文字。
電柱と電線の邪魔さがお分かり頂けるでしょうか。




白沙村荘 橋本関雪記念館のベニシダレザクラと東山大文字。





今年もお付き合いありがとうございました。
また来年もよろしくお願い申し上げます。


京都哲学の道 関雪桜 桜徒然2013 〜了


  


Posted by ハシモトシンジ at 12:40Comments(0)【関雪桜・桜通信】

2013年03月30日

京都哲学の道 関雪桜 桜徒然2013 Vol.9



皆様こんにちは、桜徒然です。

今日は花見日和の好天を迎えた週末とあって、朝から多くの人で哲学の道は賑わっています。
ベニシダレザクラは今から開花を迎えますが、ソメイヨシノはもうすっかり咲ききっている感じで人々の目を楽しませています。


本日の様子はこんな感じです。




哲学の道名物、桜のトンネル。向こう側に東山大文字の山影が見えます。




光に透けるベニシダレザクラ。ライトアップだけが魅力ではありません。




ソメイヨシノも元気に咲き誇っています。




まだしばらく開花は続きそうです。




とりあえずはこんな感じですよ。しばらくは楽しめそうですね。
では皆様良い花見を!

  


Posted by ハシモトシンジ at 11:51Comments(0)【関雪桜・桜通信】

2013年03月29日

京都哲学の道 関雪桜 桜徒然2013 Vol.8



皆様こんばんは、本日の桜徒然でございます。

今日は晴天の上に気温もそんなに低くなく、更新を行なっている今現在は夜になりましたが綺麗に夜桜が楽しめるくらいにまで開花しました。



とりあえず昼間に撮った写真から現状ピックアップです。




ワラワラと開花中。もうつぼみを探すのが難しいくらいです。




枝の向こうに白沙村荘 橋本関雪記念館が。




古い桜の枝は長く、力強く美しいですよね。




疎水の水面に映る並木も美しい。



明日から今年の桜のピークに入ります。更新できるかどうか・・ 怪しさ満点なまま本日はコレにて終了です。
良い花見を!
  


Posted by ハシモトシンジ at 18:59Comments(0)【関雪桜・桜通信】

2013年03月28日

京都哲学の道 関雪桜 桜徒然2013 Vol.7



皆様こんにちは、28日の桜徒然です。

今日は朝から温かな雨が降り注ぎ、そのせいか開花が一層進むことになりました。
現在は4分咲きくらいになっています。だんだんと晴れてきたので、もしかしたら夕方にはもっと進むかも?


今日は曇天で、ソメイヨシノの白さが出なかったので雨露に濡れるベニシダレザクラの写真と、白沙村荘のレストラン部門の宣伝画像を上げておきます。




雨の時に露をまとうベニシダレザクラ・・ 綺麗です。




レストランノアノアのテラスから。満開時にはいの一番に満席となります。
ノアノアWebはこちら




和食、お食事どころはしもとの店内から。こちらからは全席花見が可能です。
はしもとWebはこちら



白川今出川から入って、どちらかで食事をして銀閣寺→哲学の道を南禅寺へというルートがオススメです。
明日からは晴れッという事で、ちょっとばかり覚悟が必要な感じとなりそうですね。ハハハ・・。

明日の更新は出来たらする方向で。

  


Posted by ハシモトシンジ at 14:32Comments(0)【関雪桜・桜通信】

2013年03月27日

京都哲学の道 関雪桜 桜徒然2013 Vol.6



どうも、27日の哲学の道桜徒然でございます。
今日もまだ気温は上がらず、何やら冷えが入ったか気だるく頭が重い一日でした。
黄砂か花粉のせいかもしれませんが。


今日は昨日のiPhone撮影を悔いて、カメラを持って歩きました。
しかしながら人出が増えましてですね・・ iPhone、iPadでの撮影会がそこらかしこで開催されてました。

昨日までの自分も「コレか・・」と思うと膝をつかんばかりに恥じ入るのですが、被写体周りにたぁくさんの人が目の前にカメラを構えて群がっているので当然本日は近接撮影できませんでした。そんな人だらけの写真で桜の様子もわかりにくいですしね。



なので、毎年見に行くナイススポットを今日はご紹介。









銀閣寺交番裏からのビューです。東山大文字が背景にババァーンと。
下には疎水の流れがソヨソヨと。このコントラストが良いんですよ。
花吹雪の後にはこんな景色も用意されていますしね。




ショックなことに昨年に綺麗に咲いていた枝が枯れていたのですが・・ 至る所に切断の跡が。





・・・今日からチョット張り込んできます。(簀巻きの用意をしながら)



  


Posted by ハシモトシンジ at 19:22Comments(0)【関雪桜・桜通信】