京つう

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2012年02月07日

山の半ば手前から

今日、茶室の再建現場を見に行くと瓦葺きが始まっていました。

10月末からの工事ですから、3ヶ月あまりで屋根部の最終段階にかかっているわけです。
壁や建具はまだ今からの話となりますが、4月14日にはほぼ出来上がりの段取りとなっています。
この4月14日は関雪夫人よねの回忌にあたり、毎年よね忌として茶室の公開をしているのですが何とか間に合いそうです。


結構茶室の件を気にされている方は多いようで、「ようやくだね」とか「いよいよですね」等と話が出るのですが・・正直な話、茶室終了で全体計画のまだ40%ってとこなんですよね。多く見ても。

それ以降は大画室存古楼改修、主家瑞米山改修、庭園の園路と池泉の復旧作業、持仏堂の改修、正門および茅門・中門などの修復。
白沙村荘の改修事業だけでこれだけ残っています。しかも存古楼と瑞米山は茶室の4倍以上の面積です。うわぁお。


なのでまだ4合目に差し掛かったところなんですよね・・。先は長い。




そしてそれに並行した形での新展示室の準備も行わなければいけません。
これが用意できた時点で、白沙村荘は通常の一般公開を休止しようかと考えています。

申込み制公開のみの案内付きにしようかなと考えています。



理由は単純明快。庭園を踏み荒らす人が多いからですよね。
石造美術好きの造園工さんとか、カメラ片手のアマチュアさんとか「すみませんが苔を踏まないで下さいね」と言うと、「柵がないからわからない。入って欲しくないなら柵を作れ。」と必ず返してきますから。
「おっと、こりゃ失礼」みたいな返事は今のところ記憶に全くありません。いい大人なんですけどね。

「踏んで欲しくないけど、美観として柵も作りたくない。」
ならば「入れない」という柵を作るしかないですよね。



そうなると色々言う人もいるのでしょうが、それはもう議論の余地もない彼方の話。
「して欲しくない」と言っていることをする人がいる時点で、守るべきものがある立場として取る行動は「見せない」しかありません。
一部のやんちゃさんの行動で全体に迷惑がかかるのは何時の世も同じなんですよね。

そういう事として周囲に理解して貰いながら、入場制限をかけていこうと思っています。



 





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Posted by ハシモトシンジ at 16:04│Comments(0)【勤務日誌】
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