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2011年06月14日

転所という作品



先の遺された草稿群の中には、キチンと色のついた良い状態のものもあり作品としてみても良いぐらいです。これらは描かれたにも関わらず何らかの理由で放念されたもので、出品履歴の中にも現れない所謂「Missing piece(失われた欠片)」とも呼べる存在です。



「Master piece」、「Museum piece」に比してみると資料的な価値しかありませんが、その作家の事をよく知るために存在する個人美術館であるのならそれで十分であろうかと思います。




ここに描かれているのは菅原道真公。太宰府に流された折の草庵の場面であろうかと思われます。
菅原道真公は「幼少の頃より詩歌に才を見せ」とあり、さらに「祖父菅原清公と父はともに大学頭・文章博士に任ぜられ侍読も務めた学者の家系であり、当時は中流の貴族であった。」と紹介されているのですが、この辺りは関雪が自身の出自にも重ねるかのような部分でもあります。

関雪もまた幼い頃より詩書に通じ、祖父や父は播磨明石藩で松平に仕える儒者でありましたから。




30代前後に描かれている作品の大多数は、非常に昏い感情をテーマとするものが多く見られ当時の関雪がどのように己の不遇を嘆いていたのかがよく解ります。落選を繰り返していた時期でもありますから仕方ないとも言えますが、それであるからこそ落選するのだと考えるのもまた仕方ない事です。






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Posted by ハシモトシンジ at 11:32│Comments(0)【橋本関雪】
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