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Posted by 京つう運営事務局 at

2013年08月25日

竹内栖鳳展

間もなく東京国立近代美術館で近代京都画壇の巨匠 竹内栖鳳さんの展覧会が開かれます。

兄妹弟子にあたる上村松園さんの展覧会の方が3年ほど前の同時期に同所で開催されていたので、次は栖鳳さんかな・・と思っていた所やはり開催が予定されていたようです。同じように京都へも巡回があるようでこちらは京都市美術館での開催が予定されているようです。


竹内栖鳳さんというと橋本関雪に関する幾つかの話がとかく囁かれ続けていて入門時の馬の話であるとか、画に対する姿勢の違いでどうとか、または席上で揶揄された関雪が気色ばんだであるとか色々な内容のものが存在しています。関雪が自ら記した竹杖会脱会に至る経緯という文書が白沙村荘には遺されていますが、本人の記したものであっても真実とは限らないので参考程度ではあります。未公開資料にあたるので詳しくは言えませんが、栖鳳さんと関雪が直接にどうこうという話ではなく間に伝聞が多く関わった結果であると伝えています。

思えば囁かれ続けている諸々の話も「◯◯が□□にこう言った」という内容は少なく、関雪自身の記した文中にも栖鳳先生がどうとかの話は全く出ていないように思います。息子同士が新聞紙上で見苦しい様を呈して「代理戦争」と煽られていましたが、あれも今思えば面白おかしい記事を作るべく伝聞でそそのかされていただけではないのかと思うのです。


ともあれ、一時代を築いた京都画壇の無数のキラ星が今ようやく回顧され、再評価を受ける時期に入っているように思います。
当然竹内栖鳳さんも、上村松園さんも改めて評価をされずとも誰もが認める日本画の大家であるのですが、次世代へその価値観や作品に漂う美意識などのディティールをキチンと伝えることが大事な事ですから。




さて次の東京は橋本関雪をと言いたいところですが・・。こればかりはこちらだけで推し進める事ができないので、関係各位の皆様へささやかな期待を送ってみることにしておきます。兵庫県立美術館での開催が上手く行けば東京開催の可能性は無くもない気がします。

どちらの展覧会も盛況であれば良い結果に繋がると信じています。




竹内栖鳳展

東京国立近代美術館 2013年9月3日から10月14日まで
京都市美術館    2013年10月22日から12月1日まで

橋本関雪展

兵庫県立美術館 2013年9月14日から10月20日まで

  


Posted by ハシモトシンジ at 17:01Comments(0)【橋本関雪】