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Posted by 京つう運営事務局 at

2010年02月10日

建仁寺Webで関雪を見よう


<生々流転・・絶えず変わりゆく世の様子を海(水)に、世に生きる人の姿をカモメに例えて描いた作品。全体の構成としては十牛図のそれに近い結びとなっている。>


久しぶりに建仁寺のWebを覗きに行きますと・・・Flashバリバリの今時なページになってました。
ウチも余裕があればと思うのですが、予算的にも時間的にも余裕なしですから。


あまり存在が知られていないですが、建仁寺の方丈の障壁画(襖絵)は64面全て関雪の作品です。

「生々流転」というタイトルの海にカモメの飛ぶ作品が32面。
それぞれ春夏秋冬に対応している「伯楽」「瀟湘」「深秋」「松韻」という作品が各8面づつで計64面。





<伯楽・・馬の見立ての名手孫陽を描いた作品。故事の内容から見かけに惑わされず、物事の本質を捉える意を持つ画題とされる。>






室戸台風で方丈が倒壊した際に、それまであった海北友松の障壁画が損傷を受け代わりに関雪の作が建仁寺に納められることとなりました。
現在友松の作は軸装となって、他の美術品とともに京都国立博物館に寄託されています。

京都には多くの社寺がありますが、関雪の障壁画があるのはこの建仁寺のみ。





<松韻(寒山子)・・寒山拾得の寒山を描く。松韻とは吹きすさぶ風の音。>



まだご覧になっていない方は、一度Webで確認してみてはいかがでしょうか。


建仁寺
  


Posted by ハシモトシンジ at 11:39Comments(0)【橋本関雪】