2009年08月02日
関雪の父、海関の書。
お隣りの白水園に掛かっている扁額。
「一日清遊 為白水園主人 海関時年七十七書」と書いてあります。
揮毫者は橋本海関。関雪の父にあたる人物です。
関雪も非常に書を能くしたのは知られていますが、この海関はそれよりも更に豪快な力強い線を描き出します。
扁額や軸が多く見られますが、時に屏風もあり大画面に伸び伸びと躍るその文字に魅了されてしまいます。
松平に仕えた最後の橋本になりますが、いずれはその作品体系をまとめてみたいものです。
関雪という人物が有り得たのも、この父君がいたからこそと思えば自然と興味が湧くってものです。
ちなみに銀閣寺道の大銀食堂には同じく海関の「一心千里」の扁額がかかっています。
機会があれば見てください。