2009年03月11日
池大雅×橋本関雪
かつて奥州に遊んだ関雪が立ち寄った旅館で、大雅の屏風を見つけました。
それは扇面の貼交になった古い屏風で、あまり良い状態ではなかったようです。
それを旅館の主人から譲り受け、損壊部分に自らが補筆し画冊に装丁し直したものが「池大雅倣古山水画冊」です。
補筆部分には関雪がみずから印を捺し、それとわかるように筆致も少し変えてあるようです。
至高の文人像として関雪が憧れた先達の一人である池大雅。
白沙村荘にはこの画冊と、「坐看雲起」の書が遺されています。(共に署名は霞樵)